加工を始めたいところだけど、
他にもよく使うワーク中央のX,Y座標を取得する方法があるんだ。
この際だから一緒に覚えてしまおう!
このような場合のX,Y座標を取得してみます。
(あらかじめワークは取り付けておく)
タッチセンサー呼び出し
ここはもう大丈夫です!
頼もしいね。
一応文章でやり方だけ残しておくので、
ど忘れした時だけ見てね!
「ポジション画面」
メニューキー[◁]押下
“プログラム”押下
[MDI]押下
“ツールチェンジ”押下
タッチセンサーツール番号を入力(例:30)
[Input]押下
[Start]押下
なれてきた〜♪
加工前計測
ここが今までと違いがある所だね。
実はワーク中央の値を実際に測定させず、
仮想記憶という機能でだいたいの値を登録しておくんだ。
1000分の1mmを狙う世界で
だいたいじゃダメなんじゃないですか?
その通り!
実際は加工直前に測定ユニットを利用し、本当の中央値を測定するよ!
その時にタッチセンサーが測定しにいく目安の場所を登録するからだいたいなんだ。
次のプログラムの
“基本座標 X 0.” と “基本座標 Y 0.”を加工品の中央値付近に設定します。
[手動]押下 (×1000,×100,×10,×1から任意選択 数値が大きければ移動量が大きい)
軸指定ダイヤルと
ハンドルを利用してタッチセンサーをワーク付近に持っていく
※注意事項
接近の確認のためドアを開けてタッチセンサーを移動させることがほとんどですが、
初心者は機械やワークにタッチセンサーや主軸を接触させないこと
さらに、操縦者本人の安全を確実に確保してください。
~ 中央 X,Y の場合 ~
次のように基準にしたい面の5~10mm程度上にタッチセンサーを移動させます。
見た限りで限界までワークの中央に移動させてください。
[MDI]押下
“プログラム”押下
“FRM検索”押下
[Input]押下 (この時点でプログラム画面のFRM部分にカーソルが移動)
X座標にカーソルがあっている状態で “刃先記憶”押下
[Input]押下
Y座標にカーソルがあっている状態で “刃先記憶”押下
[Input]押下
過去の「ワーク原点の取得 Z座標」でやった取得方法でZ座標も取得すると
“基本座標 X 0.” と “基本座標 Y 0.” が
タッチセンサーが置かれた位置のX,Yの値に変更され、
X,Y座標の取得が完了しました。
だいたいでツール位置に座標を登録するときは仮想記憶。
覚えとこっと。
加工直前測定
次のように、
加工プログラム内部で最初に座標計測ユニットを入れることで、
加工直前に座標を測定することができます。
ここの座標測定を行った後に
本当のワーク中心座標が基本座標に登録されるよ!
忘れずにプログラムの先頭に組み込もう!
コメント
いつも拝見させてもらっています。座標計測ユニットというのは、あいまいな原点をその都度正確にとってくれる機能という認識でいいでしょうか?あと、座標計測ユニットの入れ方の流れも載せてもらうことはできますか?最近機械に慣れるように、原点とらせてもらったり、手動でひたすら側面を削っていくというのをやらせてもらっています。
>いつも拝見させてもらっています。座標計測ユニットというのは、あいまいな原点をその都度正確にとってくれる機能という認識でいいでしょうか?
→その認識で大丈夫です!
>座標計測ユニットの入れ方の流れも載せてもらうことはできますか?
→「座標計測の動作」という記事に類似内容を記載していますが、
わかりにくいようなら追記したいと考えています。
読んだ上でココが知りたい!といった部分あれば教えてください。
記事確認しました!プログラムを作成することで座標計測をしてくれるんですね。ここで予習することで、会社で説明を受けたときに理解しやすくなるのでとても助かっています。いつもありがとうございます。
またわからないことがあるようでしたら
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